探す

飼育員さんはどこを見てる?動物たちの「オス・メス」の見分け方

2026年02月17日

「この子は、男の子?女の子?」

動物園や水族館で、ふとそんな疑問を持ったことはありませんか?

一見すると見分けがつかないように見えても、実は性別を判断するためのポイントが隠されています。

今回は、水族館にいる人気動物たちの「オス・メス」の見分け方をご紹介します。

これを知っているだけで、次のお出かけでの観察がもっと楽しくなるはずですよ!

イルカの仲間(バンドウイルカ、ベルーガ、シャチなど)

水族館で大人気のイルカやシャチ。

一見オスメス同じに見えますが、お腹側をじっくり観察できるタイミングがあれば、実は簡単に見分けることができます。

ポイントは、お腹にある「溝(スリット)」の数と形です。

彼らのお腹には、生殖器や排泄孔を納めるための細長い「溝(スリット)」があります。

この線の数に注目してください。

オス:数字の「1」に見える

・メインの溝が1本: お腹の真ん中(尾びれ寄り)に、長い溝が1本だけあります。

・特徴: 排泄孔と生殖器が同じ溝の中に並んでいるため、見た目はシンプルに「長い線が1本」、あるいはその横に小さな溝が少し見える程度です。

 

メス:漢字の「小」の字に見える

・メインの溝が3本: 中央にある長い溝の左右に、短くて細い溝が1本ずつ並んでいます。

・特徴: 左右にある小さな溝は「乳溝(にゅうこう)」といって、赤ちゃんに授乳するための乳首が隠されています。

真ん中の長い線の両脇に小さな線が並んでいるので、「3本の線」が見えたらメスです。

 

実際に会いに行こう!名古屋港水族館

紹介した見分け方を実践するなら、日本最大級の広さを誇る名古屋港水族館がおすすめです。

ここは、国内でも数少ないシャチをはじめ、ベルーガやバンドウイルカが暮らす大型水族館。

特に北館の巨大な水中観覧窓は、彼らのお腹側をじっくり観察できる絶好のスポットです。

水槽の目の前を横切るタイミングを狙って、ぜひ「お腹の線の数」を数えてみてくださいね。

カリフォルニアアシカ

アシカの仲間は、大人になるとオスとメスで見た目がガラッと変わる「性的二型(せいてきにけい)」がとてもはっきりしている動物です。

カリフォルニアアシカの見分け方で注目すべきは、顔のシルエットと体のボリュームです。

おでこの「コブ」があるのがオス

大人のオスは、おでこから頭のてっぺんにかけて、こぶのように大きく盛り上がっているのが最大の特徴です。

これは「矢状稜(しじょうりょう)」という骨の突起で、成長とともに目立ってきます。

メスのおでこは平らで、鼻先から頭までなだらかなラインをしています。

 

体の大きさが全然違う

並んでいると一目瞭然ですが、オスはメスの約3倍もの重さになります。

・オス:体重200〜300kg以上。首回りが非常に太く、がっしりした体格。

・メス:体重70〜100kgほど。全体的にほっそりとしていて、小柄です。

 

実際に会いに行こう!海響館

記事で紹介した見分け方を実際に確かめるなら、山口県下関市の「海響館」がおすすめです。

ここでは、カリフォルニアアシカとバンドウイルカが共演する、国内でも珍しいダイナミックなライブを楽しめます。

パフォーマンス中や水槽越しに彼らを間近で見られる時間は、おでこの形やお腹のスリットを観察する絶好のチャンスです。

ぜひ自分の目で、「どっちがオスかな?」と答え合わせをしてみてください。

  • 海響館
     
    住所:山口県下関市あるかぽーと 6番1号
    開館時間:9:30-17:30
    休館日:年中無休
    入館料:【大人(高校生含む)】2,500円【小中学生】1,200円【幼児(3歳以上)】500円
    Instagram:@shimonoseki_aquarium_kaikyokan
    公式ホームページへ

ジンベイザメ

大きなジンベエザメを見上げる時、少し視点を変えるだけで性別を判断することができます。

注目すべきは、お腹側にある「腹びれ」の付け根です。

オス:2本の「棒」がある

オスの腹びれの内側には、「交接器(クラスパー)」と呼ばれる棒状の器官が2本ついています。

 
 

メス:何もない

メスにはこの器官がなく、腹びれ付近は平らでスッキリとしています。

ジンベエザメが頭上を通り過ぎる時や、食事の際に立ち泳ぎをするタイミングが、このポイントを最も確認しやすいチャンスです。

 

実際に会いに行こう!沖縄美ら海水族館

この見分け方を試すなら、沖縄の「美ら海水族館」が最適です。

世界最大級の水槽「黒潮の海」では、ジンベエザメをお腹側から見上げる形になるため、腹びれの付け根にあるサインをはっきりと観察できます。

巨大な姿をただ眺めるだけでなく、ぜひ「2本の棒」を探してみてください。

自分の目で性別を確かめることができれば、水族館での観察がさらに一歩深いものになりますよ。

  • 沖縄美ら海水族館
     
    住所:沖縄県国頭郡本部町石川424番地
    開館時間:8:30-18:30
    休館日:2027年3月31日まで休館の予定なし
    入館料:【大人】2,180円【高校生】1,440円 【小中学生】710円【6歳未満】 無料
    Instagram:@kaiyohaku_churaumi
    公式ホームページへ

実は見た目での判別が難しい:ペンギン

これまで「見た目」や「体格」での見分け方を紹介してきましたが、実はプロでも外見だけで判断するのが非常に難しい動物がいます。

その代表格がペンギンです。

見た目はほぼ同じ

ペンギンはオスとメスで羽の色や模様に違いがほとんどありません。

体の大きさも個体差の範囲に収まることが多いため、パッと見ただけで性別を当てるのは至難の業です。

 

どうやって見分けるの?

確実に見分けるには、血液によるDNA鑑定を行うのが一般的です。

ただし、繁殖シーズンになるとヒントが現れます。

巣作りのために小石を運んだり、特定の鳴き声でアピールしたりするのは主にオスの役割。

そんな「行動の違い」をじっくり観察するのが、ペンギンを見分ける唯一の手がかりになります。

実際に会いに行こう!葛西臨海水族園

この「見分けの難しさ」を体感するなら、東京都江戸川区にある「葛西臨海水族園」がおすすめです。

ここにある「ペンギンの生態」エリアは国内最大級の展示場。

多くのペンギンたちが自由に動き回る姿を、地上からも水中からも観察できます。

一見するとみんなそっくりな彼らですが、じっくり眺めていると、一羽一羽の動きや力関係の違いが見えてくるはずです。

「この子は積極的だからオスかな?」と想像を膨らませながら、ペンギンたちの社会をのぞいてみてください。

  • 葛西臨海水族園
     
    住所:東京都江戸川区臨海町6-2-3
    開館時間:9:30-17:00
    休館日:水曜日、年末年始
    入館料:【一般】700円【中学生】250円 【小学生以下】 無料
    Instagram:@tokyo_zoogram
    公式ホームページへ