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最近よく聞く「STEAM教育」とは?芸術系の教養が身につく習い事を紹介

2022年08月25日

小学校でプログラミング教育が必修化したされた今、子どもたちの技術取得が重要視されるようになりました。

しかし、現在はプログラミング技術だけでなくクリエーターとしてのセンスも問われる場合が多くなってきています。

例えば、WEBサイトを作る場合にはコーディングやサイト管理といった技術的な要素を担当する「コーダー」と、サイトのレイアウトや色味などクリエイティブな要素を担当する「デザイナー」がいるのはご存知でしょうか?

仕事内容は全く異なりますが、近年では「WEBデザイナー」として「コーダー」と「デザイナー」どちらの技術も求めれられるパターンが多くなっています。

技術的な学習と芸術的な学習を子どもの頃からしておけば、まさに鬼に金棒!

こうした観点から、STEM教育(Science=科学、Technology=技術、Engineering=工学、Mathematics=数学)にArt=芸術をプラスした「STEAM教育」という教育法が近年注目を集めています。

今回はそんなSTEAM教育で芸術・教養の要素が得られる習い事についてまとめます。

1.STEAM教育とは?

STEAMとは5つの単語の頭文字を組み合わせたものです。

S(Science) = 科学
T(Technology) = 技術
E(Engineering) = 工学
A(Arts) = 芸術
M(Mathematics) = 数学

これら5つの分野の学習を通し、子どもをIT社会に順応した人材に育てていくための教育方針で、知る(探求)とつくる(創造)のサイクルを生み出すための学びになります。

STEAM教育を通して自分たちで課題を見つけ出し、さまざまな面から物事を捉え、クリエイティブな発想で問題解決を実現していくことで新しい価値を創造する力を身につけることができた子どもたちはSTEAM人材とも呼ばれ、これらの時代を支えていくと期待されています。

2.芸術系の習い事を学ぶメリット

・豊かな「遊び心」や「感性」が身につく!

芸術系の習い事によって、学問だけでは得られない創造性を蓄えることが可能です。

今はプログラミングやゲーム制作だけでなく様々な職業で、理論的な正しさ以外に少し視点を変えた発想や突拍子もないアイディアが求められる時代です。
美術に触れることで柔軟な思考を身につけ、遊び心や感性を磨きましょう。

ちなみに感性や創造力はもともと持っているものではなく、体験しながら徐々に育まれていきます。
線を引いたり、ものを組み立てたりしていく過程で次はこうしたいという思考が生まれ、それが表現したいものになるのです。

・集中力が身につく!

芸術系の習い事を始めるのは小学生からがおすすめです。

幼児期から通える教室もありますが、決められた課題で作品をつくる教室では早すぎる場合もあるからです。

課題に取り組むために子どもは説明や意図をある程度、理解する必要があります。

そして理解した後にどうすれば形にできるかを考え、計画通りに物事を進めるために集中力が身につくのです。

また、同時に自然にどんな分野にも役に立つ考え方や、プロセスを習得することができます。

ちなみに創造力を養うことが目的であれば幼児期から家で何かを触ったり、落書きするだけでも良いでしょう。

芸術系の教室はそれぞれの年齢に特化した体験ができるので、教室によっては幼児のうちから自由に美術に触れさせるところもあります。

・ものづくりの基礎体力が身につく!

一般生活ではなかなか身に付きにくいものづくりの基礎を実際に手を動かしながら身につけることができます。

ものがどんな素材や流れで出来ているいるかを知ることでものへの愛情も育まれ、素材の特性を理解し、必要なものを見立てるための知識を広げていきます。

複雑なことが瞬時にわかるようになると、例えばダンボールを見たときに、こうすれば木になる、建物になる、と判断して実際に作ることのできる高度な力が身に付きます。

また、ものを客観的に捉えられるようになり、ぼんやりとしたイメージを形にできるようになります。

それまでどう伝えれば良いのかわからなかったようなことも形にしてみると、こういう風に伝えることもできるのかと思えるようになり表現の幅が広がっていきます。

3.芸術系の習い事紹介

・ピアノ/バイオリン/合唱などの音楽スクール

 

楽器の演奏法を学んだり、オーケストラや合唱団に所属することで豊かな心が育ちます。

一人ではもちろんですが、複数人で音にのせて何かを伝えるという行動は、普段の生活では中々味わえない経験です。

また、個人指導の教室も多いのでしっかり学ぶことができるでしょう。

楽器が必要になる場合は費用がかかるイメージがありますが、現在ではレンタルを行っている教室やサービスもあるので気軽に始められます。

・バレエ/ダンス

 

音楽に合わせて体を動かすことでリズム感や音楽的要素だけでなく感情表現も深めることができます。

バレエはプロ経験のあるバレリーナが直接指導を行うことが多く、気軽にプロの指導を受けられることもあります。

ダンスに関しては小学校体育の必須授業になったり、ブレイキングダンスがオリンピック競技に決定したりと何かと話題になることも多くなっています。

ダンスの中にはヒップホップやモダンなど様々な種類が存在します。

また、フィギュアスケートといった特殊な形の身体表現法もあるので、子供が興味を持ったジャンルから始めてみましょう。

ちなみに、身体表現の多くはバレエの姿勢や表現法が基礎となっているので初めて通う習い事としておすすめです。

・リトミック

 

音楽に合わせて楽しく動き、音の感知力を高めるリズム運動と全身を使いながら歌などで音程を確認する体験を元に、音楽を表現する音楽教育法をリトミックと言います。

子供の成長に合わせて体験内容が変わるので、何歳からでも始めることができるのが最大のメリットです。

0歳児はベビーリトミックとも呼ばれマッサージのように親がリズムに合わせて子供に触れることで音やリズムを感じさせながらスキンシップを図っていきます。

4~5歳であればある程度の音階を意識することができるので、楽器だけでなく日常で触れているものを楽器に見立てて想像力・表現力の幅を広げることができます。

・絵画/工作

 

芸術系の習い事の定番が絵画教室です。

一時期は人気が低迷したせいか、教室の数が減少し、いざ入ろうと思っても定員に達しているなんてこともあったようです。

しかし、コロナ禍により家の中でできる絵画や工作が人気を集め、現在ではオンラインで開催している教室も多く存在します。

専門的なデッサンや立体造形を学べる教室と、自由に書いて表現する感性重視の教室があるため目標に合った学びができます。

・書道

 

書道というと字が上手くなるための習い事という感覚があるかもしれません。

しかし、レベルが進むにしたがってアート感覚や空間感覚、言葉に対する解釈力などが上がる立派な芸術分野です。

もちろん、書道の基礎であるトメ・ハネ・ハライをしっかりと意識するといった技術力も必要とされます。

また、字だけでなく呼吸や姿勢など人間の基本が学べるのも特徴的です。

今では大人でも習い始める人が多く、親子で通える教室も多いので一緒に体験してみるのもおすすめです。

4.まとめ

今後ますます注目を集めるであろう「STEM教育」と「STEAM教育」ですが、neneoではそれらの教室を一度に体験できるイベントなどを開催しています!

サイトやSNSでも随時情報を更新していきますのでぜひチェックしてください。