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夏の終わりに!カブトムシの繁殖チャレンジ

2025年08月19日

今年の夏も気付けば後半戦。

虫かごの中で元気に過ごしてきたカブトムシを見て、お子さんもたくさんの発見や学びがあったことと思います。

せっかくなら、その学びをさらに深めてみませんか。

次の夏に向けて、彼らの繁殖に挑戦してみるのはいかがでしょうか。

幼虫からサナギ、そして成虫へと姿を変える神秘的な成長は、お子さんにとっても忘れられない夏の自由研究になるはずです。

今回は、国産のカブトムシの繁殖方法について簡単にポイントをご紹介します。

①繁殖の時期はいつ?

カブトムシは、6月後半くらいになると成虫になって土の中から出てきます。

その後、成熟し、7月~8月を中心に交尾、産卵、9月くらいには寿命を迎えます。

②産卵セットを作ろう

カブトムシを交尾・産卵させる場合、重要なのは環境づくりです。

その中でも特に重要なのは「腐葉土(ふようど)」です。

交尾を終えたメスはどんな場所にでも産卵するわけではなく、主に落ち葉や朽ちた木の下の腐葉土の中に潜り込んで産卵をするので、メスの産卵と幼虫の成長には絶対に欠かせない要素です。

夏の時期であれば、ホームセンターで手に入れることができます。

産卵セットの作り方

いつものアイテムに加えて用意するもの

・大きめの飼育ケース(中サイズ〜大サイズ)

・腐葉土

セットの仕方

1.手で押し固めながら入れていきます。底から10センチくらいはしっかりと固めましょう。

2.飼育ケースの7〜8割くらいの深さまで腐葉土を入れます。浅すぎると産卵してくれない恐れがあるので注意が必要です。

3.いつも通りにエサや転倒防止剤を入れて、完成です。

③ペアリングをしよう

完成した産卵セットに、オスとメスを一緒に入れます。

目視で交尾の確認が出来なくても、1週間ほど経過したら、交尾したと考えてオスは別の飼育ケースに移動させましょう。

 

④メスの産卵

交尾後、約1週間で産卵することが一般的です。

エサ切れに注意し、湿度を保つために霧吹きで軽く水を散布しましょう。

産卵後には、メスを取り出し、卵だけで管理をするようにしましょう。

⑤産卵の確認をしよう

産卵後、1ヶ月半〜2ヶ月ほど経過したら、幼虫の姿が見えるくらいには成長をしています。

その段階で、新聞紙などの上に広げ、何匹いるのか確認をしてみましょう。

卵の孵化率を高めるためには、玄関などの直射日光が当たらない涼しい場所で管理をし、腐葉土の乾燥には気をつけましょう。

 

⑥幼虫の管理

カブトムシの幼虫は、生まれたてが1令幼虫、その後成長し、脱皮をすると2令幼虫、冬になるまでに3令幼虫になります。

3令幼虫は、土の中で冬を越し、翌年の5月〜6月頃にはサナギになります。

3令幼虫になったら、1匹ずつ飼育ケースなどに入れて、個別に管理をするのがおすすめです。

幼虫のフンが目立つようになったら、腐葉土を取り替えましょう。

⑦サナギになったら

サナギになったら、飼育ケースに強い衝撃を与えたり、直接手で触ったりしないように注意してください。

個体差や環境にもよりますが、約4週間〜8週間で羽化します。

土の上でサナギになってしまった時は

腐葉土の湿度や量、固さ不足、酸欠などが原因で、幼虫が土の上でサナギになることがあります。

幼虫が土の上でサナギになってしまった場合は、人工蛹室を用意しましょう。

方法はとても簡単なので、安心してください。

人工蛹室の作り方

1.トイレットペーパーの芯など、直径5センチ程度の筒状のものを用意し、飼育ケースの中に立てます。

2.ティッシュペーパーなどを折り畳み、底のほうにぎゅっと詰め込みます。

3.湿度が必要なので霧吹きをします。

4.サナギのお尻を下にし、立てて入れます。サナギになったばかりはまだ体が柔らかいので、3日くらい経ってから入れるようにしてください。

5.筒が転ばないように支えをします。ティッシュペーパーを詰め込む、腐葉土を入れるなど、倒れなければ何でもいいです。

6.湿度を保つためにラップなどを飼育ケースの1番上にかけて、空気穴を開けます。

7.羽化するまで待ちましょう。

 

⑧羽化したら

羽化後は、成虫自身で腐葉土から出てきます。

出てこない場合は、羽化から3〜4週間経ったらそっと掘り出してあげましょう。

その後、気温にもよりますが、約10日ほどしたらエサを食べ始め、活動を開始します。

 

まとめ

カブトムシの繁殖は、難しそうに感じるかもしれませんがやってみれば意外と簡単です。

幼虫から成虫になるまでの過程は、お子さんの好奇心を刺激し、生命の尊さを学ぶ最高の機会です。

初めての繁殖でうまくいかないこともあるかもしれませんが、それは決して失敗ではありません。

大切なのは、親子で一緒に挑戦し、試行錯誤しながら、新しい命が生まれる喜びを分かち合うこと。

ぜひ、来年の夏に向けて、命のバトンを繋ぐ感動を体験してみてくださいね。

 

愛知県内でおすすめのカブトムシ専門店

専門店は、ホームセンターよりも品揃えが豊富で、飼育や繁殖方法について教えてもらうこともできます。

また、夏以外の季節でも生体やエサ、マットなどのアイテムも販売しているので、繁殖チャレンジには必要不可欠な場所です。

ぜひ一度、足を運んでみてくださいね。

  • くわかぶプラネット
     
    住所:愛知県知立市鳥居3-2-7
    営業時間:11:00-22:00
    定休日:水曜日
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  • 昆虫家
     
    住所: 愛知県知多市梅が丘1丁目288番地の4町1-2-17
    営業時間:11:00-20:00
    定休日:火曜日
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  • むしや どんぐり
     
    住所: 愛知県愛知郡東郷町大字春木字山崎887番地5
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    定休日:水曜日
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