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【食欲の秋】動物たちは1日にどのくらいの量のエサを食べているの?

2025年10月24日

食欲の秋。美味しいものに手が伸びるのは、私たち人間だけではありません。

動物たちも冬に備え、必死でエサを食べる大切な季節です。

水族館や動物園の動物たちは一体どれだけのエサを食べているのでしょうか?

そして、小さな体からは想像もつかないほど「大食い」な動物もいることをご存知ですか?

今回は、多種多様な動物たちが1日に食べるエサの量にスポットを当てて、驚きのスケールと、彼らの生態に合わせた食事の秘密に迫ります。

水族館や動物園で行われているエサの時間のイベントも合わせてご紹介するので、実際に食べている姿をぜひ見に行ってみてくださいね。

シャチ

シャチは、大人になると体長は約5〜8m、体重は約3〜6tにもなるハクジラの仲間です。

世界中の海に生息し、日本でも野生の姿を北海道の知床沖でみることができます。

シャチは、住んでいる地域や群れによって食べているものが異なり、主に魚を食べるシャチの群れと、クジラやアザラシなどの海棲哺乳類を食べるシャチの群れがいます。

1日に食べるエサの量は、体の大きさや個体によっても異なりますが、体重の約1.5%ほどです。

名古屋港水族館で飼育されていた国内で一番体の大きなオスのシャチ「アース」は、サバやホッケ、ニシンといった魚を1日に約90kg食べていました。

 

名古屋港水族館では、シャチの公開トレーニング(現在中止中)の時間に、エサを食べる姿を見ることができます。

シャチやイルカなどの鯨類は、噛まずに丸のみをしてエサを食べます。

ぜひ、食べ方にも注目をして見てくださいね。

 

シャチの公開トレーニング

場所:シャチプール
時間:現在中止中

ペンギン

ペンギンは、世界中に18種類います。

一番大きなエンペラーペンギン(コウテイペンギン)は、体長は約1.1m、体重は約20〜40kgです。

反対に一番小さなフェアリーペンギン(コガタペンギン)は、体長は約40cm、体重は約1kgです。

種類によってこんなにも体の大きさが異なります。

ちなみに、日本の水族館・動物園では11種類のペンギンを飼育しています。

1日に食べるエサの量は、一般的に体重の10%以上と言われています。

人間で考えてみると、50kgの人は1日に5kg以上ご飯を食べることになるので、ペンギンがとても大食漢ということがわかります。

 

名古屋港水族館では、ケープペンギンと極地ペンギンがエサを食べる姿を見ることができます。

 

ケープペンギンフィーディングタイム

場所:北館しおかぜ広場
時間:【平日】14:30【土日】10:00

 

ペンギンフィーディングタイム

場所:南館3階ペンギン水槽
時間:【平日】13:00/16:00【土日】12:30/16:00

ラッコ

ラッコは、大人になると体長は約1〜1.5m、体重は約15〜40kgになります。

現在、日本では鳥羽水族館でしか飼育されていませんが、北海道の霧多布岬やモユルリ島で野生の姿を見ることができます。

1日に食べるエサの量は、一般的には体重の約20〜30%、体重の約4分の1に相当します。

この食事量を確保するために、野生のラッコは1日の大半、エサを探して食べています。

寒い場所で暮らしているので、体温を維持しなければならないのですが、ラッコは皮下脂肪が少ないので、体温を維持するには常にエネルギーを消費する必要があります。

そのため、こんなにも大量のエサを摂取しなければならないのです。

 

鳥羽水族館では、ラッコがエサを食べる姿を見ることができます。

 

ラッコのお食事タイム

場所:Iコーナー 極地の海
時間:9:40~ 、13:00~(貝のみ) 、16:10~

現地に行けない方には、24時間生放送配信をしている「ラッコ水槽ライブカメラ」もおすすめです。

  • 鳥羽水族館
     
    住所:三重県鳥羽市鳥羽3丁目3-6
    開館時間:9:30-17:00

    休館日:年中無休
    入館料:【大人】2,800円【小中学生】1,600円【幼児(3歳以上)】800円
    Instagram:@toba_aquarium.official
    公式ホームページへ

キリン

キリンは、大人になると体長は約4〜5m、体重は約500〜1.9kg、ほ乳類の中で1番背が高い動物です。

1日に食べるエサの量は、野生では約45kgの木の葉を食べ、動物園では栄養価の高いペレットや配合飼料などを約20kg食べます。

舌の長さはおよそ50センチととても長く、むらさき色をしています。

この長い舌を使って、口が届かない高い所の葉っぱをつかんで食べています。

また、キリンは反芻(はんすう)動物なので、「反すう」をします。

反すうとは、簡単にいうと、食べたものを口へ戻して、唾液と混ぜてよく噛んで、更に細かくし、また飲みこむことを繰り返すことです。

キリンの胃は4つあり、第1胃、2胃には微生物がすんでいます。

その微生物が食べた草の繊維質を分解し、消化を助けてくれます。

反すうをすることで、消化しやすく、食べたものからより沢山の栄養を吸収する働きがあります。

エサを食べていないのにもぐもぐとしていたら、反すうをしているので、注目して観察をしてみてください。

 

東山動植物園では、キリンがエサを食べる姿を見ることができます。

 

アミメキリンのお食事観察

実施日:第3日曜日14:00~(30分程度)※雨天中止
定員:20名(定員を超えた場合は抽選となります。)
申込期間:開催月の前月16日から末日まで

カバ

カバは、大人になると体長は約3.5〜4m、体重は約1.3〜4.5tになります。

1日に食べるエサの量は、約30〜40kgです。

草、根、木の葉、水生植物などを食べています。

体重あたりの食事量の割合は、ゾウなどの他の草食動物と比べて少なく、省エネ型の体質です。

カバは、昼間に水中で過ごし、夜間に陸上で草を食べる「半水生」の生活が特徴です。

赤い汗をかくと聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。

あの赤い汗と呼ばれる分泌物は、皮膚の保湿、紫外線防御、抗菌作用など、様々な役割を担っています。

 

東山動植物園では、カバがエサを食べる姿を見ることができます。

 

カバのお食事観察

実施日:第4日曜日14:00~(30分程度)※雨天中止
定員:40名(定員を超えた場合は抽選となります。)
申込期間:開催月の前月16日から末日まで

  • 東山動植物園
     
    住所:愛知県名古屋市千種区東山元町3-70
    開園時間:9:00-16:30
    休園日:月曜日
    入園料:【大人(高校生以上)】500円
    Instagram:@higashiyamapark
    公式ホームページへ

ホッキョクグマ

ホッキョクグマは、大人になると体長は約1.8〜3m、体重は約150〜800kgになります。

1日に食べるエサの量は、約10〜15kgです。

野生ではアザラシ、小動物、魚、海草などを食べていますが、 水族館や動物園では馬肉、鶏肉、リンゴ、レタス、キャベツ、煮イモ、煮人参、 さば、クマ用ペレットなどを食べます。

体が大きいのでそんなに早く動けないと思うかもしれませんが、陸上ではおよそ時速40kmのスピードで走ることができ、泳ぎも大得意で、60km以上の距離を泳ぎ続けることができます。

この素早さを活かして、狩りをする時は海にそっと潜り、氷上の獲物にゆっくり近づき一気に襲撃して捕まえています。

 

のんほいパークでは、ホッキョクグマがエサを食べる姿を見ることができます。

 

もぐもぐタイム ホッキョクグマ

場所:極地動物館
時間:15:00

  • 豊橋総合動植物公園 のんほいパーク
     
    住所:愛知県豊橋市大岩町大穴1-238
    開園時間:9:00-16:30
    休園日:月曜日
    入園料:【大人】600円【小中学生】100円【未就学児】無料
    Instagram:@non_hoi_park_animals
    公式ホームページへ

まとめ

今回は、動物たちが1日に食べるエサの量をご紹介しました。

ぜひ、動物園や水族館を訪れる際は、エサの時間のイベントでその迫力を体感してみてくださいね。