水族館の楽しみ方は見るだけじゃない!体験プログラムで思い出を作ろう

水族館と聞いて、どんな光景を思い浮かべますか?
キラキラと輝く美しい水槽、優雅に泳ぐ魚たち、ダイナミックなイルカショー。
もちろんそれだけでも十分楽しいものですが、もし、その水槽の裏側に入れるとしたら?
もし、憧れの飼育員さんの仕事を体験できるとしたら?
実は多くの水族館では、ただ見るだけで終わらない、スペシャルな体験プログラムが用意されているんです。
今回は、バックヤードツアーやトレーナー体験など、水族館の新たな魅力を体験できるプログラムをご紹介します。
1.名古屋港水族館 もっと知りたい!ダーウィン教室
名古屋港水族館では、水族館体験スクール「もっと知りたい!ダーウィン教室」を開催しています。
水族館で飼育している生き物をテーマに、知的好奇心や探究心を刺激しながら、実験、観察、バックヤード作業といった体験を行います。
生き物への理解を深め、命と自然環境の大切さに気づくことができるでしょう。
開催日によって体験内容が異なり、シャチやイルカ、ベルーガ、ペンギンなどの海獣類から、ウミガメやクラゲ、プランクトンなど様々です。
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名古屋港水族館 もっと知りたい!ダーウィン教室住所:愛知県名古屋市港区港町1番3号体験公式ページへ
対象:小学生1名以上を含む計4名までのグループ(家族など)
参加費:1名500円(入館料別途必要)
開催期間:2025年5月-2026年3月
開催日:10/19(日)、11/16(日)、12/14(日)、1/11(日)、2/15(日)、3/8(日) ※開催日により体験内容が異なります
2.下田海中水族館 こども飼育員「わくワーク」
下田海中水族館では、イルカの飼育員体験「わくワーク」を開催しています。
イルカの飼育員になりたい!という夢を持つ子供たちにピッタリの職業体験です。
水族館の飼育員が、実際にどのような仕事をしているのか、間近で観察したり、実際に体験することで飼育員の仕事を考える機会になります。
【講義】飼育員の仕事を知ろう!(飼育員になるためには?、飼育員のお仕事、イルカについて、餌についてなど)
【体験】調餌(包丁で魚を切る)、給餌(実際の仕事と同じように、餌の計測・準備、給餌などを体験)
トレーニング(イルカショーの演技指導の見学・実践、サインのしくみ、サインのコツと練習など)
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下田海中水族館 こども飼育員「わくワーク」住所:静岡県下田市3-22-31体験公式ページへ
対象:小学生から中学生まで
参加費:1名10,000円(入館料含む)
開催日:毎週日曜日
3.鳥羽水族館 鳥羽水族館70周年記念ツアー
鳥羽水族館では、新体験プログラム第1弾企画として「鳥羽水族館70周年記念ツアー」を開催しています。
テーマは、生き物と人との出会いです。
ジュゴンやアフリカマナティー、伊勢志摩の海の魚たちなどを、記念ツアーを通してこれまでにない至近距離で見ることができます。
また、各見学ポイントで担当飼育員から直接解説を聞くこともできます。
ツアーは、魚類・両生類・爬虫類コース、哺乳類コースの2種類あります。
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鳥羽水族館 鳥羽水族館70周年記念ツアー住所:三重県鳥羽市鳥羽3丁目3-6体験公式ページへ
対象:小学校5年生以上(それ未満は保護者の同伴が必要)
参加費:1名2,500円(3歳以上)
開催期間:2025年4月-10月
開催日:毎週日曜日
イルカパフォーマンスの裏側
普段何気なく水族館で見ている、イルカのパフォーマンス。
どのようにしてこのパフォーマンスができあがるのか、考えてみたことはありますか?
簡単にパフォーマンスの裏側についてお話しします。
パフォーマンスデビューまでの道のり
私たちが最初から話したり文字が書けないように、イルカも最初からトレーナーの合図に合わせてジャンプができるわけではありません。
そもそもの話にはなりますが、イルカは野生動物なので自然界では自ら魚を捕まえて食べています。
しかし、水族館ではトレーナーの前にピシッと止まって顔を上げて、人の手から直接魚をもらって食べています。
実はこれだけでも、とてもすごいことです。
野生で泳ぎ続けているイルカが止まったり、顔を上げて立ち姿勢になるのには、相当なトレーニングが必要です。
人の手から直接魚をもらって食べるのも同じです。
これを初期トレーニングといいます。
ここまででだいたい、数週間から数ヶ月かかります。
この初期トレーニングができるようになってから、パフォーマンスで披露するような種目のトレーニングを始めていきます。
個体差もありますが、パフォーマンスに出られるようになるまでには、さらに数ヶ月から数年かかります。
トレーナーの秘密道具「ホイッスル」
パフォーマンスを見ている時に「ピッ」っと高い音を聞いたことがあると思います。
実はあの音で、イルカに「今、すごくよかったね」「上手にできていたよ」と伝えています。
イルカは、音が鳴ると餌がもらえたり、トレーナーに褒めてもらえることを初期トレーニングの段階で学び、理解しています。
ホイッスルは、トレーナーとイルカを結ぶための、大事なコミュニケーションツールです。
まとめ
いかがでしたか?
水槽の前に立って魚たちを眺めるだけでも素晴らしい時間ですが、体験プログラムに参加することで、水族館の新たな魅力や、そこで働く人々の情熱に触れることができます。
次に水族館を訪れる際は、ぜひ一歩踏み込んで、特別な体験を探してみてくださいね。